熱暴走と表示されたら

(Thermal Runaway)/Thermal Dip と表示された場合

Kaffelogic Nano 7 で焙煎中に「Thermal Runaway」または「熱暴走」 と表示されて焙煎が停止する場合があります。この停止は、多くの場合は故障ではなく焙煎中に異常な状態を検知した際に 安全装置が正常に作動した結果となります。


主な発生原因について(重要)

このエラーは、焙煎中に以下のような状態が重なり、焙煎室内で熱が適切に分散されず、底部に滞留した と判断された場合に発生します。

特に多い原因は次の3点です。

  • 豆がうまく循環せず、底部に溜まっている(循環不良/Bean Lock)
  • 空気(熱風)の流れが弱くなっている(ファン風量不足)
  • 温度上昇率(RoR:Rate of Rise)が急激に高くなっている

 

豆の循環について

これらの中で最も重要なのは、豆の循環(エアフロー)が十分に確保されているかどうか です。特に以下の条件では発生しやすいため注意してください。

  • 浅煎り
  • 高密度豆
  • 大粒豆(Kenya AA など)

ファンプレビューのやり方については、以下のページをご参照ください。

https://kaffelogicjp.com/pages/fan-preview

ファンプレビュー機能を使用し、豆がしっかりと循環しているかをご確認ください。

 

ROR(温度上昇率)について

続いて、熱暴走のもう一つの要因として、特にご自身で作成されたプロファイルをご使用の場合に多いのが、温度上昇率(RoR)が高すぎることです。こちらも原因の一つとして考えられます。

https://kaffelogicjp.com/pages/studio_guide_RoR

ご自身で作成されたプロファイルを用いて焙煎した際に発生する熱暴走のケースでは「RoRが高すぎること」が停止要因のひとつになっています。

 


エラーが表示されたときの対処方法

  1. 本体の ▶(スタート/冷却)ボタン を押してください
  2. 冷却サイクルが完了するまで待ちます

    ※ 焙煎途中で停止しているため、このときの豆は焙煎ムラが大きく、基本的に飲用はおすすめできません。


焙煎時の改善ポイント

  1. 豆の循環を確認する(最重要)
    ファンプレビュー機能を使用し、豆がしっかりと循環しているかを確認してください。
    https://kaffelogicjp.com/pages/fan-preview

  2.  循環が弱い場合の調整

    循環が不足している場合は、以下を調整します。

     →投入量(バッチサイズ)を減らす
     →ファンの回転数(風量)を上げる

  3. RoR(温度上昇率)を確認する
    ご自身でプロファイルを作成している際は、RoRを確認し無理のない温度上昇になっているかをチェックしてください。必要に応じて、プロファイルを調整しましょう。
    https://kaffelogicjp.com/pages/studio_guide_RoR

繰り返しエラーが出る場合のチェック項目

以下を 上から順にご確認ください。

① 本体の設置環境

  • 硬くて水平な場所に設置しているか
  • 吸気口・排気口が塞がれていないか

② チャフコレクターの清掃

  • 毎回、焙煎前にチャフ(薄皮)を空にする
  • フタ部分のメッシュ穴をブラシ等で清掃

 油分や微粉が詰まると、見た目以上に風量が低下します。

③ ファームウェアの確認

  • バージョン 7.17.10 以上 にアップデートしてください。
  • ※ 最新ファームウェアでは、このエラーの発生率が低減されています。

⚠ ごくまれに煙・焦げが出る場合

非常に稀ですが、底部に溜まった豆が燻ったり、発火することがあります。

その場合は:

  1. 壁の電源スイッチで電源を切る
  2. チャフコレクターの上を鍋のフタなどで覆う
  3. 可能であれば屋外に出して自然に鎮火させる

※ 異常が続く場合は、必ず正規サポートへご連絡ください。


Bean Lock(豆詰まり)以外の可能性

以下の場合も、同様のエラーが発生することがあります。

  • ヒーター要素の劣化・故障
  • 空焙煎テストで温度上昇が弱い
  • 標準条件(120g・Classicプロファイル)でもエラーが出る

👉 この場合は 部品交換が必要な可能性があります。

以下の情報を準備のうえ、サポートまでご連絡ください。

  • 焙煎ログ(保存データ) 過去焙煎した10~20ログをメールでお送り下さい。
  • 使用プロファイル
  • 焙煎量(g)
  • エラー発生のタイミング