こだわりの生豆
Kaffelogicで選ぶ理想のコーヒー生豆

ロースターを手に入れたら、次は?
いよいよ、ご自宅で焙煎するためのコーヒー生豆選びが始まります。
風味の特徴、精製方法、栽培された標高など、選ぶ際に注目すべきポイントはいくつかあります。
ワインと同じように、コーヒーにも「テロワール(産地の個性)」があり、豆ごとの魅力が味わいに表れます。
あなた好みの一杯に出会う旅が、ここから始まります。
コーヒー生豆はどこで手に入る?
まずは、お近くのロースタリー(焙煎所)を訪れてみましょう。
いつも通っていて、そこのコーヒーが気に入っているなら、焙煎前の生豆を分けてもらえないか聞いてみるのもおすすめです。
もしかすると、焙煎のコツまで教えてくれるかもしれませんよ!


販売代理店・グリーンコーヒー取扱業者
まずは、Kaffelogicをご購入いただいた販売店をチェックしてみましょう。多くの正規販売代理店では、焙煎プロファイルとあわせてコーヒー生豆も取り扱っています。
もしお近くの販売店で生豆の取り扱いがない場合は、お気に入りのロースタリーに足を運んで、分けてもらえないか聞いてみるのもおすすめです。
また、コーヒー生豆の取引を専門とする業者もあり、豊富なラインナップに加え、少量から販売しているところもあります。
どんな豆を焙煎するべき?
初めてコーヒー生豆を選ぶなら、まずは地元のスペシャルティカフェやロースタリー、または地域のカッピングイベントに参加してみましょう。
何度か訪れるうちに、あるいはカフェイン耐性があれば一度に、さまざまな産地のコーヒーを飲み比べてみてください。
気に入ったコーヒーがあれば、その原産国や精製方法をメモしておきましょう。特に印象に残ったものがあれば、ロースターにその豆の生豆を分けてもらえないか聞いてみるのもおすすめです。
それが難しい場合は、Kaffelogicの正規販売代理店のオンラインショップをチェックしてみてください。多くの代理店では、生豆の販売も行っています。
ニュージーランドでは、コロンビア産やエチオピア産の豆が豊富に揃っており、同じ地域内でも多彩な味わいが楽しめます。
生豆を選ぶ際には、価格だけで判断しないことが大切です。一般的に、低グレードと高グレードの豆では品質に大きな差があります。
最高の味わいを求めるなら、例えばエチオピア産ならグレード1の豆の方がグレード4よりも優れた体験が得られるでしょう。

グリーンコーヒーとは?
毎朝飲むあの美味しい一杯や、ロースタリーで味わうコーヒーも、最初は茶色くもなく、すぐに飲める状態でもありません。
その旅は、遠く離れた土地(多くの場合)で、コーヒーチェリーとして始まります。焙煎されたコーヒー豆は、もともとコーヒーの木の種なのです。
赤道付近の地域には、コーヒー栽培に適した気候が広がっており、多くの農園が点在しています。
農家は標高の高い山地にコーヒーの木を植え、収穫までには2〜4年ほどかかります。
育つ土地によって、豆の性質や風味は大きく異なり、それぞれの産地ならではの味わいがカップに表れます。
熟したチェリーは手摘みされ、加工されて「グリーンコーヒー(生豆)」になります。
その後、麻袋や箱に詰められ、世界中のロースタリーや生豆業者へと届けられるのです。

コーヒーの「精製」とは?
コーヒーの精製とは、コーヒーチェリーから種(豆)を取り出す工程であり、果皮や果肉を除去する方法、そしてその過程で行われる発酵処理を指します。
代表的な精製方法には「ナチュラル」「ウォッシュド」「ハニー」の3種類があり、近年では「アナエロビック(嫌気性発酵)」や「カーボニック・マセレーション(炭酸浸漬法)」など、実験的な手法も増えています。
ナチュラル(乾燥式)
果肉をつけたまま豆を乾燥させる方法で、果実の甘みやフルーティーな風味が引き出されやすいのが特徴です。
ウォッシュド(水洗式)
果皮と果肉を取り除いた後に発酵させる方法で、豆そのものの個性が際立ちます。品種や産地、気候、発酵の違いが味に反映されやすく、クリーンで明瞭な風味が特徴です。
ハニー(半水洗式)
ウォッシュドとナチュラルの中間的な方法で、果皮を除去した後に果肉(パルプ)を一部残したまま乾燥させます。
残す果肉の量によって「ホワイト」「イエロー」「ゴールデン」「レッド」「ブラック」などに分類され、ブラックが最も果肉が多く、ホワイトが最も少ないタイプです。
ナチュラルほどではありませんが、フルーティーな風味が感じられるのが特徴です。

なぜ「標高」が重要なのか?
コーヒー豆を選ぶ際に「標高」は重要なポイントのひとつです。
標高によって、豆の味わいや焙煎の仕方に違いが出るため、どんな風味が期待できるかを知る手がかりになります。
もちろん、低地・高地それぞれに美味しいコーヒーはありますが、一般的な傾向として覚えておくと役立ちます。
高地で育ったコーヒーの木は、低地に比べて成熟に時間がかかります。
気温が低く、酸素が少ない環境では、コーヒーチェリーの成長がゆっくり進み、その分、複雑な糖分が生成され、豊かな風味が生まれます。
また、豆の密度が高くなるため、焙煎時の熱の入り方にも影響します。
さらに、高地産のコーヒーは、低地産に比べて酸味が強く感じられる傾向があります。
高地ではカフェインの生成量が少なくなるため、苦味が抑えられ、甘みが際立つ一杯になるのです。

あなたにとっての“完璧な一杯”を見つけよう
浅煎りが好きな方も、深煎りが好きな方も、その中間が好みの方も。
明るくフルーティーな風味が好きでも、まろやかでナッツのような香ばしさが好きでも、コーヒーに「正解」はありません。
私たちにできるのは、あなたが“理想の一杯”に出会えるよう、知識とヒントをお届けすることです。
まずは、気になる風味や特徴を持つコーヒー生豆を選んでみましょう。
その豆から始めてみることが、あなたにとっての完璧な一杯への第一歩です。
“最高のコーヒー”とは、あなたが心から美味しいと感じる一杯なのです。