基本:焙煎3つのフェーズ

焙煎は「3つのフェーズ」で考えると、ぐっと分かりやすくなります
コーヒー焙煎は、豆の中で起きる変化で見ると大きく3つのフェーズに分かれます。
それぞれの役割を知ると、焙煎の狙い(酸味・甘み・コク)が見えてきます。
1st:ドライフェーズ(DRYING)
(生豆 → 乾いた豆)
豆の中の水分を抜く時間です。見た目は「緑 → 黄」へ。香りは干し草や穀物のような印象。ここはまだ味作りの前段階で、焙煎の土台を整えます。
ドライフェーズ
ここ押さえさポイント!
何をしている時間?
👉 豆の中の水分を抜いている時間
- 見た目:緑 → 黄色っぽくなる
- 香り:干し草、穀物みたいな匂い
- 味はまだコーヒーじゃない
🔑 ここは下準備
- 火を入れているけど
- 「味作り」はまだ始まっていない
💡 例えると
👉 フライパンを温めている段階
2nd:メイラードフェーズ(MAILLARD)
色目がつきはじめる糖とアミノ酸が反応して、香りと甘みが生まれる時間です。パンやビスケット、ナッツのような香りが立ち始め、「コーヒーらしさ」が出てきます。
このフェーズが、味のバランス(甘さ・コク)を作ります。
メイラードフェーズ
ここ押さえポイント!
何が起きている?
👉 糖とアミノ酸が反応して、香りと甘みが生まれる
- 見た目:黄色 → 薄茶色
- 香り:パン、ビスケット、ナッツ
- 「あ、コーヒーっぽい」と感じ始める
🔑 味の土台を作る時間
- 甘さ
- コク
- バランス
💡 例えると
👉 パンが焼けて、いい香りがしてくる段階
3rd:ディベロップメントフェーズ(DEVELOPMENT)
1ハゼ後、できあがった香味を、どこまで育てて仕上げるかを決める時間です。浅煎り〜深煎りのキャラクターがここで決まり、焙煎士の意図が最も反映されます。
ディベロップメントフェーズ
ここ押さえポイント!
ここで何が起きる?
👉 できあがった香味を、どこまで育てるか
- 1ハゼが起きる
- 酸・甘み・苦味の最終調整
- 焙煎キャラが決まる
🔑 焙煎士の意思が一番出る時間
💡 例えると
👉 ステーキの「焼き加減」を決める時間
※重要※1ハゼ(ファーストクラック)とは!
焙煎中に「パチッ、パチッ」と音が鳴り始めるのが1ハゼです。これは豆の内圧が高まり、豆が割れることで起きる現象で、“味作りが本番に入った合図” でもあります。
- 1ハゼ前:準備(ドライ〜メイラード)
- 1ハゼ後:仕上げ(ディベロップメント)=味の最終調整
豆の中では?
- 水分がほぼ抜けた
- 内圧が上がる
- 豆が「パチッ」と割れる
👉 焙煎が「完成に向かって走り出す瞬間」