ファンプレビュー(Fan preview)のコピー

Fan Previewは、焙煎前に豆の循環状態を確認するための機能です。加熱は行わず、ファンのみを起動して、焙煎チャンバー内での豆の動きをチェックします。

操作は、本体の「≡(メニュー)ボタン」から簡単にアクセスできます。


なぜFan Previewが重要なのか

Kaffelogicでは、焙煎の品質を左右する重要な要素のひとつが「豆の適切な循環」です。

通常、ファンはキャリブレーションに基づき自動制御されますが、

  • 豆の密度の違い
  • バッチサイズ(投入量)の変化

によって、理想的な循環が得られない場合があります。Fan Previewを使うことで、焙煎前に状態を確認し、必要に応じて調整を行うことができます。


豆循環の確認方法(How to check bean circulation)

以下の手順で、Fan Previewを使用した循環チェックを行ってください。

  1. 生豆を120g計量し、ロースターに投入します
  2. チャフコレクターを取り付けます
  3. K-logic Classic プロファイルを選択します
  4. 「≡」ボタンを押します
  5. 「Press ⏵ now for fan preview」と表示されたら、⏵ ボタンを押します
     → ファンが作動します
  6. ディスプレイに「120g」「14700 rpm」と表示されます。表示されていない場合は、+/− ボタンでこの値に合わせてください
  7. 豆の循環状態を確認します

理想のファンレベル

  • 豆は穏やかに循環している状態が理想です
  • 特に中央部分の豆がゆっくりと回転し、入れ替わっているかに注意してください

ファンレベルが強すぎる

 

ファンレベルが足りない

 

 

中央部分で豆の循環が見られない場合は、再キャリブレーションが必要です。


循環が弱い場合の対処方法

十分な循環が得られない場合は、以下の手順で調整を行ってください。


① BOOST KIT未アップデートの場合


まずは、投入量を減らして循環の状態を確認してください。現在の投入量から10gずつ減らしながらFan Previewを実行します。

例:120g → 110g → 100g

少しずつ段階的に調整することで、
豆がスムーズに循環する最適なポイントを見つけることができます。

投入量を減らすことで豆の動きが軽くなり、循環が改善されるケースが多くあります。

※Nano7は120gを基準としたキャリブレーション設定を前提としています。そのため、120g以外の投入量では循環状態が変化する場合があり、Fan Previewを用いた確認と微調整が重要になります。


② BOOST KIT機能を使用している場合

BOOST KIT機能を使用している場合は、焙煎量の設定を増やすことでファン速度を上げることができます。

例:
120g → 130g → 140g

ファンレベルは投入量に応じて自動的に上昇するため、より強いエアフローが生まれ、循環の改善につながります。


③ 最終チェック

調整後は再度Fan Previewを行い、

  • 豆の塊の表面全体が動いているか
  • 特に中央部分がしっかり動いているか

を確認してください。


BOOST KIT使用時の考え方(重要)

上記のFan Previewおよび調整方法は、120gを基準としたキャリブレーション設定に基づいています。

BOOST KITを使用する場合は、より大きなバッチサイズ(例:180g)での焙煎が可能になりますが、その際はファン設定と投入量の関係を正しく理解する必要があります。

■ 基本ルール

投入量よりも大きい設定値でファンを動かすことで、十分な循環を確保します。


■ 具体例(BOOSTを使用)

焙煎する豆の種類によって、まずFan Previewを用いて120g基準で適正ファンレベルを確認します。

 

例:

120gの生豆を投入し、120g(14,700rpm)設定では循環が弱く、+20g程度のエアフローが必要となった場合

→ 焙煎設定を140g(15,387rpm)に変更
→ 実際の投入量は120gのままでファンプレビューを実施

この状態で問題なく循環していれば、その豆の適正ファンレベルは「適正120gに対して+20g設定」となります。


■ 180gで焙煎する場合(BOOST使用)

180g投入時は、上記で確認した補正値(例:+20g)を基準に、さらに強いエアフローが必要になります。

→ 200g設定(約17447 rpm)で設定し、180gを投入して焙煎します。

これにより、豆全体の循環が安定します。

※焙煎前にファンプレビューを行って生豆の循環状況を確認してください。


■ Studioを使用する場合

Studioを使用する場合は、プロファイル作成時に適切なファン設定を組み込む必要があります。

詳細はプロファイル作成ガイドを参照(作成中)し、作成したプロファイルをNano 7に登録して運用してください。


■ 重要なポイント

  • Fan Previewは120g基準の確認ツール
  • 実際の焙煎では、投入量と設定値を意図的に調整することで循環を最適化する
  • 特に大容量(150g以上)では、この調整が焙煎品質に大きく影響します

最適な状態とは

目標は、豆の塊の表面全体が動く“最小限のファンレベル”を見つけることです。

ファンが強すぎると不要な熱の抜けや挙動の不安定さにつながり、弱すぎると熱がこもり、焙煎の再現性に影響します。

適切な循環は、安定した焙煎とクリーンな風味のベースになります。