サーマルランナウェイ・サーマルディップ

焙煎中に "Thermal runaway"(サーマルランナウェイ)または "Thermal dip"(サーマルディップ)の警告が出たとき、それが何を意味し、どう対処すればよいのかを解説する記事です。多くは豆の循環不良(bean lock)が原因ですが、まれに部品の不具合が隠れていることもあります。

これらの警告は何を意味するのか

次のような警告が表示されることがあります。

  • Thermal runaway(サーマルランナウェイ) / Press ▶ to cool(▶を押して冷却してください)
  • Thermal dip(サーマルディップ) / Press ▶ to cool(▶を押して冷却してください)

これは、豆の循環がうまくいっていない状態——いわゆる bean lock(ビーンロック) のサインです。循環が不足すると、ロースト室の底に熱い空気が滞留し、温度プローブの値に異常が生じます。制御された焙煎を続けられないため、ロースターは焙煎を停止し、あなたの操作を待っている状態です。

通常は、▶ ボタンを押して冷却を開始し、冷却サイクルが終わるのを待つだけです。ただし、多くの場合、焙煎していた豆は均一に焼けず、途中で焙煎が止まってしまうため、台無しになってしまいます。

サーマルディップ/ランナウェイが2回以上起きたときの最初の確認事項

  • ロースターは硬く平らな場所に置き、吸気を妨げるものがないか確認します。吸気口はロースターの底面にあります。
  • チャフコレクターは毎回の焙煎後に空にします。
  • チャフコレクターの蓋を点検・清掃します。メッシュディスクの穴がすべてチャフやコーヒーオイルで詰まっていない状態にしてください。詳しくはチャフコレクターの清掃方法をご覧ください。
  • ファームウェアを 7.17.10 以上に更新します。
  • ロースターをリセットします。▶ ボタンを押したまま、ロースターの電源を入れます。

豆が冷め、ロースターが停止したら、次の焙煎で豆が十分に循環するよう、焙煎のやり方を調整する必要があります。具体的には、投入量を減らすか、ファン回転数を上げるかのいずれかです。ファンプレビュー(Fan preview)で開始時の循環を確認し、ファン速度を調整してください。さらに詳しい解説はビーンロック(豆の循環停止)をご覧ください。

ごくまれに、ロースト室の底に滞留した熱い空気が一部の豆を過熱し、くすぶり始めることがあります。その場合、濃い黒煙が立ちのぼり、さらにまれに豆が赤熱したり炎が出たりすることがあります。

その場合は、壁のコンセントでロースターの電源を切り、チャフ火災として対処してください。 チャフコレクターの上部を鍋の蓋でふさぐか、ロースターを屋外に出して火が自然に燃え尽きるのを待ちます。これは大半の Kaffelogic ユーザーが一度も経験しないほどまれな状況です。ロースターに損傷が生じた場合は、カスタマーサポートにご相談ください。

ビーンロックだけが原因なのか

いいえ。ほかにも原因はありますが、いずれもまれです。

  1. 焙煎中にエレメント(ヒーター)が焼き切れると、その直後にサーマルディップ警告が出ます。これは続けて空焼きテストを行うことで確認できます。詳しくはロースターが加熱しないをご覧ください。空焼きテスト中に「Heat too slow」(加熱が遅すぎる)警告が出る場合は、エレメントの交換が必要です。

  2. エレメントが故障している場合(サーマルリンクの不良で、焼き切れてはいない状態)も、サーマルディップ警告の原因になります。これは標準的なテスト焙煎で確認できます。

    1. 豆の循環を再キャリブレーションします。
    2. 多くのコロンビア種など、平均的な大きさと密度の豆を使います。
    3. 120g のバッチを焙煎します。
    4. 初期プロファイル(Kaffelogic Classic)を使います。

    標準テスト焙煎中にサーマルディップエラーが起きる場合は、エレメントが故障している可能性が高く、交換が必要です。

  3. 2024年第1四半期に製造された一部の個体では、通常の焙煎中にまれに誤ったサーマルディップ警告が出ることがあります。その場合は、ファームウェアが最新(少なくとも v7.17.10)であることを確認してください。

これらの不具合が疑われる場合は、カスタマーサポートにご相談ください。

日本のお客様へ: 修理・交換が必要な場合は、ご購入先の Kaffelogic Japan(またはご購入店舗)にお問い合わせください。

このページは Kaffelogic 公式サポート Wiki の情報をもとに、Kaffelogic Japan が日本語に翻訳・編集したものです。
詳細は Kaffelogic 公式 Wiki もご参照ください。